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嘘やろ!?
第21章 コミュ英
でも…、透…。
それって冷たい…。
そう言いそうになる。
「学習障害の園田ですら俺と普通に英会話が出来たんやぞ?家族やったら、ちょっと努力すりゃ英会話なんかすぐ出来たはずや。結論としてJrは自分で俺は黒人や言うて朱音に甘えとるだけなんや。」
園田さんの事まで持ち出す事ないやん…。
さすがに不機嫌になってまう。
うなじにキスをされてサワッとパジャマの上から胸が撫でられた。
「うひゃっ!?」
いきなりの事でピクッと身体が反応する。
「仕事はしてもええけど、クソガキを甘やかすのは仕事とちゃう。そんなしょうもない時間を与えるつもりはない。」
私以上に不機嫌になった透がパジャマの上から尖らせた乳首を指先で弾いて来た。
「別に…、甘やかしては…。」
「甘やかしとるやろ?俺の事すら忘れて夢中になっとるやんけ。」
遼さんが英語しか話さない時期があった。
透は遼さんと話をしたかったから英語に強くなった。
つまり透から見ればJrはお父さんが英語しか話せないからと逃げただけで、それに同情する事は甘やかしてるだけになる。
透はやっぱ手厳しいな…。
そう考える私を透が見てる。
「透…?」
「明日は俺も入学式やけど、わかってんのか?」
頬にキスをして透が囁く。
明日…。
入学式…。
それは透の誕生日…。
「明日は早く帰るから!」
そう叫ぶとパジャマのボタンが外される。
「朱音の約束は期待してへん。」
透がクスクスと笑う。
信用がない…。
「透の為の時間は作ったる。何が欲しい?」
透のシャツを掴んで聞く。
こめかみにキスをしてくれる。
透が耳元で囁く。
全身が熱くなって顔が赤くなるのがわかった。