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嘘やろ!?
第21章 コミュ英
「嘘…やろ?」
「マジ…。」
ニヤニヤとして透が笑う。
透が欲しいもの…。
拒否すれば絶対に透がまた意地悪を言う。
だけど受け入れても透は意地悪になる。
考える。
「考える必要があるか?」
「だって…。」
普通は考えるやろ?
透の希望…。
「朱音のオナニー見せろ言うただけやんけ。」
猫みたいな目で涼しく笑う透に腹が立つ。
「いつ?」
「明日やろ?今からでもええけど?」
透の指先はまだパジャマの上から乳首を弄ってる。
外されたボタンの隙間から透が胸の谷間にキスをして自分のマークを付けて来る。
明日は胸が見える服は着るなっちゅう事や。
「意地悪いわ!」
「他の男に見せた事ない顔が見たいだけやんけ?」
平然とする透…。
アタフタする私…。
「今日は寝る。明日から学校やからな。」
私を膝から下ろして透だけから寝室に向かった。
中途半端に疼かされた身体だけが何もないリビングに残される。
「透のあほっ!」
叫ぶだけ無駄とわかってても叫んでまう。
夕食を片付けてから寝室に向かうと透は既に私のイルカを抱いて眠ってた。
好きだった寝顔…。
まだ子供みたいな顔をしてくれる唯一の時間…。
しばらくは透の頭を撫でてから寝る。
イルカを抱く透を抱きしめて眠る。
無いと眠れなくなるマストアイテムはイルカではなく透の方だと学習をした。
朝は透がニヤニヤとする。
「約束は守れよ…。」
「わかっとる…。」
朝っぱらから何の話をしとんねん…。
脱力感で気怠い身体を引き摺るようにして学校へ出勤をする。
「おはようございます!」
いつでもニコやかで爽やかな仏様の顔に思わず手を合わせて拝んでしまった。