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嘘やろ!?
第3章 個人ファイル
身体の中も外も、心までもが透でいっぱい…。
自分が教師だという事すら忘れてた。
ただの1人の女として透に抱かれて悦ぶ。
透…。
私の恋人…。
「朱音は俺の女や。」
私の髪を掻き上げるようにして私を引き寄せてキスをする。
何度も私がイク中で透が達してまうと、もっと透と繋がっていたいんやと寂しさが身体中を支配する。
いつまでも透と抱き合い続けてしもた。
再び私がシャワーを浴びている間に透が店の厨房でご飯を作って持って来る。
透と2人で夕食を食べる。
「あのさ…、透…。」
「これ、食ったら朱音を家まで送ったるから…。」
「えっ?別に要らんよ。」
「あほか、車がある。ちゃんと送ったる。」
透は意外と過保護なんやと初めて知った。
4WDのゴッツイ車…。
ナビに自分のマンションの住所を入れる。
15分ほどで私のマンションの前に車が着く。
「朱音の家には入れてくれへんのか?」
「生徒は入れへん。」
「しゃあないな…。なら週末は俺の部屋に来いや。」
透がキスをする。
ほんまに、やばいから止めてや。
透に成すがままにされている自分が怖くて泣きたい気分になってた。
「ゆっくり寝ろや…。」
透が私から離れる。
透とこれ以上、目を合わせると離れられなくなりそうやからと俯いたまま車から降りた。
やっと帰り着いた我が家…。
一気に脱力感が襲って来る。
何回したん?
やばいくらいに透に抱かれた。
だけど抱かれた分だけ罪悪感が生まれて来る。
透…。
お願いやから…。
これ以上は…。
また涙が出た。
自分が不潔な教師に感じる。
そりゃ、自分が夢に見ていた教師と現実の教師は違うんやと、この3年で嫌という程に理解はした。
そやけど、越えたらあかん一線は必ず踏みとどまって来たはずや。
その一線をあっさりと透は踏み越えて来た。
酔ったはずみ?
違う。
夕べはともかく今日1日は私はわかってて透に抱かれまくった。