この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嘘やろ!?
第22章 最先端研究室
何事もない日々…。
平和に浸ってしまう。
Jrも随分と大人しくなった。
というよりも一体感とお互いを高める競い合いがクラスの中に生まれてた。
「What would you like for lunch today?」
お昼は何を食べるつもり?
内田さんが掛け声をかける。
「あー…、It's a mother's 弁当?」
斉藤君が答えてる。
「弁当はbox lunchらしいぞ。」
Jrが携帯で調べて教えてる。
「なら、今日は食堂は止めて購買部に行こか?」
「教室食いやな。」
なんだかんだと仲良くなっては英会話を試してる。
人よりも少しでも多く単語を覚えようという競い合いが良い形に向かってる。
自分だけでやる勉強でなく誰かとやる勉強だから捗るらしく、それぞれのグループでそんな姿を見る事が増えた。
だから、そのグループの中の1人として扱って貰えてるJrも今は暴力的ではなく普通に学校を楽しんでくれてる。
問題は…。
「遅かったな?」
そんな言葉を私の方が透に言う日が増えた。
「悪いな。明日は休みやから、どっか行くか?」
透の優しさは変わらない。
ただ夜の9時を過ぎてから帰って来る事が増えた。
「研究室入りは4年からやけど今から教授が見せてくれてるんや。」
透はその研究室に夢中だ。
最先端研究。
教授の手伝いをする条件で出入りが許されたらしい。
普通の授業は透なら余裕があると判断をした教授の特別な計らいらしい。
優秀な学生は1年の時から確保しろ。
大学ではよくある事…。
そこが高校までと違う部分。
足並みを揃えたがる高校生活とは逆らうように大学では出来る奴にはどんどんやらせろが普通だ。