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嘘やろ!?
第22章 最先端研究室
そんな週末の後は少し私もバタバタする。
「楠木先生、テスト範囲は確定しました?」
「テキストの分を追加するか迷ってます。」
「今回は表現はそんなに進んでないのでコミュを増やして大丈夫ですよ。」
あまり範囲を増やすと生徒達の負担が大き過ぎる為に打ち合わせの上で量を増やしたり減らしたりの調整が続く。
英語だけガッツリと範囲を出せば他の教科の勉強をする時間が無くなったりする危険もある。
生徒達が自主的に勉強をしてくれる進学校とは違うから、微妙な範囲で赤点を免れるレベルギリギリでテスト範囲を考える日々…。
すぐに5月のゴールデンウィーク…。
その連休明け2週間後には中間テスト。
連休前にはテスト範囲を匂わせて連休中でも一応勉強してちょうだいとお願いをする教師達。
それ以外は大した問題はなく家に帰れば透を待つだけの日々…。
学生と社会人…。
その関係は変わらない。
透は最近、先輩の研究を手伝ったりまで始めたから帰らん日まで出て来た。
拗ねた私に一応連休は旅行に連れてったると透は言うけれど…。
あれから透に抱かれてない身体だけが疼く。
連休の旅行は少しは可愛い態度を取ろう。
隆也の時はチャンスを自分で潰した。
透がくれるチャンスは活かさなければと変な気合いが入ってまう。
私の気合いに反するように透の帰らない日が続く。
しかもゴールデンウィークスタートの2連休まで研究室やと透が言う。
「そんなに研究が大事か?」
「次の4連休は皆んな休みたいからな。」
ただ透は笑うだけ…。
我慢や…。
4連休は透とずっと居れるんやから今からごちゃごちゃ言うて透の気い悪する事はないやん。