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嘘やろ!?
第23章 監禁



お風呂から出て、やっぱり胸を押さえてベッドに潜り込む。


「今更、隠しても同じやで?脱がせた時に可愛い乳首でいっぱい遊んだったからな。」

「何もせん言うたやん。嘘つきっ!」

「冗談や。可愛い乳首は見たけど遊んではおらん。本音は舐めてやりたいんが本音や。」

「勝手に舐めんといて…。」

「朱音が俺に惚れたらいっぱい可愛がったるから。」


遼さんが笑う。

透の顔が重なる。


『俺がいっぱい可愛がったるから…。』


あの時の透の言葉が蘇る。

ただ、ぼんやりと考える。

またしても透の存在が幻のように感じてまう。


「透の事は忘れろ…。俺が愛したる。朱音を泣かす事は俺は絶対にせんから。」


遼さんが頬にキスをして囁く。

涙はもう出なくなってた。

不思議なもんだとか思う。

勘違いで透を失ったと思った時は涙は枯れないものだと思ってた。

今は第三者から完全に失くしたんやと言われたら涙が枯れたように出なくなる。

その代わりに心が枯れて手が震える。


「食切れや。」


遼さんが言う。

丸2日、何も食べてないから身体がショック症状を起こしてる。


「朱音…、学校は辞める気か?」


遼さんの言葉に首を横に振る。


「なら、飯を食おうな。」


頭が撫でられてスープを渡された。

1口飲めば身体中にそのスープが染み渡る。

透が作ってくれるご飯と同じ味がする。

感覚がおかしなる。

でも、おかしなる前に私の頭と身体はそうなる自分を拒否してる。

可愛くない女やから…。

意地だけでおかしなる自分を拒否しよる。

だから今は笑ってた。


「おかしいか?」

「うん、自分が馬鹿過ぎて笑えるわ。」

「それでええねん。」


また1日を遼さんの腕の中で過ごす。


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