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嘘やろ!?
第25章 逃亡



子供達にしっかりと進路を決めろと偉そうに言う自分に笑ってた。

遼さんからはまだ何も連絡がないまま三者面談へと突入する。

トップが一言多い前橋君。

保護者は学園長に詰め寄ったお父さん…。


「進路だ目標だと言ってもこの学園じゃ推薦も取れずに専門学校に行くだけでしょ?」


一言多いのは父親譲り…。


「確かに推薦はなかなか取れません。ですが去年、国立に行った子が居ます。私の受け持ちの子でした。学園がどうだとか関係ないんです。結局は本人の堅い意志と努力だと思います。」


私の話にお父さんが目を見開く。


「大学進学を目指す子が増えれば、それだけ推薦枠は広がります。だから何もせずに始めっから諦めないで頂けませんか?」


自分に言い聞かせるような三者面談が続いた。

諦めてはいけない。

それが意地っ張りでも教師としての道だから…。

穏やかな気持ちで三者面談が進む。

ハキハキとした内田さん。

お母さんはおっとりとしてる。


「先生みたいな教師になりたい。」

「大変かもしれない。だけど無理な道じゃない。頑張ってね。」


短大なら多分、姉妹校の流れで推薦が取れる。

英検と漢検を取りなさいと内田さんにアドバイスをする。

不可能ではない。

ラストはJr…。

初めてお母さんが来た。


「どうせ、普通の就職が出来る子じゃありません。」


いきなりうちの子は普通じゃないを全面に出された。


「今や、ハーフの子供の就学率をご存知ですか?大阪では年々増えて、多い地域ではクラスに1人がハーフという時代です。」

「それが?」

「時代はグローバル化を目指した時代です。ハーフは当たり前で普通という時代です。篠原君は特別な子ではありません。寧ろ普通の子だと思います。」


透に比べればJrなんか可愛いレベル。

暴力的でなければほんまに普通の子だ。


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