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嘘やろ!?
第26章 子守り唄



やっぱ、惚れてまうわ。

そんな、くだらん事を考える。


「朱音…?」


切羽詰まった声…。

限界やな。


「透な…、お父さんになんねんで…。」


完全に透が固まった。

あかん!

可愛い!

透の顔を撫でてやる。


「嘘…、やろ…?」


必死に確認をする透が可愛くてしゃあない。


「嘘ちゃうて…、ほんまに妊娠しとる。間違いなく透の子供がお腹に居るんや。」


透を抱きしめてやる。

だって透が泣きそうな顔をする。

家族が欲しかった透…。

他人の子供でも自分の子供にしたいと無茶をした透にやっとほんまの家族が出来る。

長いようで短い2年やった。

なかなか出来へんから透も気にして、あんまり子供の事は言わんようになってた時期。

でも2人で出掛けたりして小さな子供を見かけると透の目はそっちに向いてまう。

嘘やない。

今度こそ透の家族を私と2人で築くんや。

愛おしさで透を抱きしめる。


「ありがとう…、ほんま、おおきにな。」


照れながら、ちょっとオッサン臭い礼を言う透に笑ってまう。


「甘やかして子供、子供になるんは嫌やで?」

「ならんよ。家族はめっちゃ大事や。やけど朱音が居らんかったら、もうそれは家族ちゃうやんけ。」


そう言うて透がキスをしてくれる。

結婚した時も、しばらくは透は私にベッタリやった。

私が吉岡になり透の家族になったから…。

今度は間違いなく透の血を引く家族が出来る。

透に似たら手に負えない大変な子になるかもしれんと今から苦笑いしてまう。


「遼さんに報告せなあかんな…。」

「ああ…、そやな…。」


透が少し顔を歪めて苦痛の表情を浮かべた。


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