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嘘やろ!?
第4章 三者面談
透の部屋から離れて2つ目の扉を開けて部屋に遼さんが入る。
透とは一緒に暮らしていないのだと思う。
「お邪魔します。」
中は透の部屋と似たようなワンルーム。
だけど遼さんの部屋は大きなダブルベッドに洋服掛けだけの部屋。
ベッドに腰を掛けた遼さんがベッドを叩きながら
「まぁ、座ってや。」
とか言って来る。
えっ!?それはちょっと…と悩みたくなる。
イケメンさんとベッドに並ぶってやばくない?
少し警戒心を出す私を見透かす透と同じ目で遼さんが見てる。
「別に襲ったりはせえへんで、アンタが息子の惚れた女やろ?」
軽い口調で遼さんが言う。
その言葉に目を剥いた。
「はいっ!?」
「息子からはそう聞いとる。うちの店に来た客の取り合いでバーテンダー同士が喧嘩になると困るからな。自分の女は先に宣言しとけって言うてあるんや。」
子供にどないな教育をしとんねん!?
ため息をついて遼さんの隣に座った。
「それで、わざわざ何しに来たん?面談やったら委任状を出したやろ?先生が透の女なんやから先生と透がベッドでたっぷりと話し合えば俺は要らんやろ?」
とんでもない事を平気で言う遼さんに私が1人でアタフタとしてまう。
ずっとニヤニヤとしている遼さん。
よう見たらほんまに透にそっくりやとか思うわ。
「そういう問題じゃないんです。」
「と、言うと?」
「私は透君の女じゃありません。てか、なんで透君っていつもあんな感じなんですか?」
自分の気持ちに嘘をつきながら透の事を知りたいと探るように聞いてまう。
遼さんが私を虱潰しに調べるように目を細めるからその目から自分の目を逸らした。