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嘘やろ!?
第7章 妖怪退治



慎也さんは遅番…。

後2時間は来ないから千里も2時間は動かない。

ため息が出てまう。


「朱音さんと千里さんはこの店の常連か?」


ネズミ男がいつの間にか私を楠木さんから朱音さんと変えて呼び出した。

ギンッとした痛い視線を思っきり感じる。

透が鋭い目を更に細めて私を睨んでる。

私のそばから立ち去ろうとはしない透の怒りがヒシヒシと伝わって来る。


「ねぇ…、良かったらさ、千里さんと駒井を2人だけにしてやらない?」


透の気持ちにお構い無しのネズミ男…。

私の肩を引き寄せるようにしてそんな事を耳元で言って来る。

塗り壁の為にと言ってるけど、それは私がネズミ男と2人きりになる事を意味してる。


「いえ、千里を連れて帰ります。今夜の千里はだいぶ酔ってるし…。」

「お堅いねぇ?さすが学校の先生だ。でも、そういうの好きだね。」


ネズミ男がまた私の耳元に顔を近付けて来るから、さすがに顔を背けた。


「いい加減にしろよ。朱音…。」


冷たい声がして私もネズミ男も千里ですら、その声の方を向いた。


「えっ?何が?」


ネズミ男が透を見て不思議そうな顔をする。


「こっち来い。朱音…。」


透が私に手を差し出す。

その手を取って今すぐにこの状況から逃げたいと思うのに全く身体が動かない。


「何言ってんの?このバーテンダーは?」


薄ら笑いを浮かべるネズミ男が私に聞いて来る。


「朱音は俺の女だ。」


透は私だけを真っ直ぐに見てはっきりとそう言う。


「えーっ?マジ?朱音…、いつの間に?」


千里が黄色い声を上げる。


「それってほんまか?朱音さん、嫌がっとるみたいにやし、勘違いやったら止めときや。お店のお客が減るだけやで…。」


ネズミ男が透を馬鹿にしたように言う。

さすがに腹が立って来た。


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