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嘘やろ!?
第7章 妖怪退治



あれじゃ、起きてる事に気付かないはずやと呆れてまう。

しかも透が起きてたのは僅か10分だけだった。

まさか!?

嘘やろ!?

10分で全部を解いたんか?

驚異的なスピードやと思った。

次のテストもその次のテストも透は10分だけを起きてる。

後はいつも通りに眠ってまう。


「初日…ご苦労様。後2日…頑張ってな。」


生徒達にそう言うて初日のテストを無事に済ませた。

職員室に戻り、急いでうちのクラスの英語の解答用紙のチェックをする。

透の解答用紙…。

やはり、ほぼ満点の解答をしてる。

間違いはつまらない単語ミスが1つだけあった程度だからマークシートのテストなら間違いなく満点だったんやろうと身震いをした。


「また、吉岡ですか?」


嫌な言い方で中野先生が私の机を覗き込む。


「ええ、ちょっと確認をしたい事があったので…。」

「まさか…、アイツ、カンニングでもしましたか?」

「そんなんじゃありません!」


思わず声を荒げてしまった。

他の先生方が何事かと私と中野先生を見てる。


「何かありましたか?」


副学園長が私の机までやって来た。

おばぁちゃんと言ってもいい年代の副学園長。


「国立大を狙える子がいるんです…。その確認をしただけです。」


正直に副学園長に答えた。


「吉岡に国立!?本気ですか?楠木先生…?」


中野先生は私の言葉に鼻で笑って来る。


「あかんのですか?」


ムキになって中野先生を睨んでた。


「あかん事はないですよ。試験を受ける受けないは本人の意思であって学校側が強制をするものではありません。」


穏やかだが厳しい言い方を副学園長がする。


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