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嘘やろ!?
第8章 スペアキー
乱れた服を整えて教室の戸締りを済ませた。
次はない。
少しでも透を裏切る態度をすれば教師としての私のプライドを学校で抱くという形でズタズタにするつもりの透…。
副学園長が透の扱いには気を付けるべきだと私に警告をした意味がわかる。
透は特別な子。
透の扱いを間違えれば、何十倍にもして透に反撃をされる。
身体中が疼いた。
イク寸前で透が私から離れたから…。
満足をするまで抱いて欲しけりゃ、さっさと仕事を済ませて透の部屋で待ってろとばかりに鍵をわざと渡して来た。
そうやって私の気持ちを透が試してる。
私が素直にならなかった報い…。
全部、私が悪いんやと透から身体に刻み込まれる。
フラフラの身体で学校を出た。
家に帰り、ひたすらテストの採点をする。
寝る時間も惜しんで仕事を済ませる事だけに集中をする。
透の部屋に行かなければ…。
心がそれだけに支配される。
あかんくらいに透を求めてる。
ベタ惚れや…。
私の負けやわ。
笑いながら仕事をした。
かろうじて土曜日の夕方には仕事を終わらせる事が出来た。
ボロボロの身体で電車に乗って透の部屋に向かう。
身体に反して心の方は透に会えるんやからとドキドキワクワクとして悦んでる。
初めてマンション側の入り口から入って透の部屋の前に行く。
何故かかなり緊張をする。
男の家に通うとか既に経験済みのくせに、今更顔が熱くなる。
透から預かった鍵を扉に差し込んだ瞬間…。
「朱音ちゃん?透なら店やで…。」
そう言われて全身が凍りついた。
恐る恐ると振り返るとそこには遼さんの姿がある。
「知ってます…。」
扉から鍵を抜いて遼さんに答える。
遼さんがニヤニヤとする。
「あー…、やるのー、あの糞ガキ。鍵を渡して俺の部屋で待っとけってか…。」
遼さんには透の考えがバレバレだ。