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奴隷の罠
第2章 二


「誠也様、あの……」

「椿山の変わりに着替えを手伝ってあげるよ」

「っ……」


誠也が近付いてくると、牡丹は鼓動が跳ね上がった。

ヤバいわ……。気絶しそうだわ……。

昨日あんなことしたのに……。誠也様から触られると思うだけで、体が震える。


「ほら、髪食べてる」


顎を掴まれ、上を向かされる。

牡丹はパジャマを握り締めたまま、更に顔を紅潮させた。


「取ってあげるよ」


誠也が微笑みながら、牡丹の柔らかい唇を親指で辿る。

牡丹はいてもたってもいられず、ぎゅっと目を閉じた。


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