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奴隷の罠
第2章 二


「っ……」


キスして欲しい……。キスして欲しい……。昨日みたいに……。

牡丹の唇が自然とタコの様に前のめりになる。

そんな牡丹を見て、誠也はクスッと笑った。


「はい、取れたよ。牡丹、何に着替えるの?」

「…えっ。あの……クローゼットから持ってきます!」


牡丹は自分のしたことが恥ずかしくなり、クローゼットの方へ慌てて駆けた。

…うう。恥ずかし過ぎるわ……。キスして貰えるなんて期待して……。何だかもう疲れた……。


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