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奴隷の罠
第2章 二
昨日の事だってそう。私は本気で誠也様の奴隷になりたかったのに。
誠也様は私を相手にしてくれない。
やっぱりそれは、誠也様にはあの人がいるから――
「牡丹、服決まった?」
「…はい……」
「どうしたの?元気がないね」
「誠也様……」
クローゼットからワンピースを手に取り、誠也の方へ近付いていく。
そして牡丹は誠也の胸に抱き付いた。
誠也はそんな牡丹の行動に驚いていた。
「…どうしたの?」
「誠也様、私、昨日言った様に、誠也様の奴隷になりたいんです……」
「……」
牡丹は話した後、誠也からの返事を黙って待つ。
素肌から伝わる体温にドキドキしていた。