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きっかけは映画館
第14章 謎のツケ

こうして互いに裏側を見せて、反応を見て食べる。
ハズレでも良さそうな表情をして見せたりしながら楽しく。

「ごちそうさまでした。」

「麻里絵ちゃん。」

「うん…?」

「座ってて?」

「はい。」

「麻里絵ちゃん…真剣にお付き合いして欲しい。」

「でも、私、別れたばっかだし…」

「ゆうじはさ、早く次のやつを見つけろって、長く引き延ばさないでくれたんだろ?」

「そうだけど…私、ヒジオのこと…」

「嫌い?」

「いや、よく知らないしわからない。」

「俺も麻里絵ちゃんのことわからないよ?だから、付き合って、お互いを知っていけばいいんじゃない?」

「でも…」

「付き合ってもさ、好きになれそうもないって思ったら、そう言ってくれていいから…
友達だと思ってくれてていいから…
それとも、やっぱり嫌い?」

「嫌いじゃないけど…」

「俺はね、彼女欲しくて、真面目にきちんと付き合える彼女ね。職場にはそう思える人がいないのははっきりしてて…、だから、あのサイトに申し込んだ。

正直、タイプじゃなければ、映画館でバイバイにしようと思ってたし、
軽い女なら、その日限りでもいいやって…

でもね、麻里絵ちゃんが隣にきて、色々悪戯したけど…、相性いいなって思ったんだ。それに真面目にお付き合いしたいって…」

「それは…」

「俺の勘違いだったけどね。でも、間違いも出会いの一つ、それに麻里絵ちゃんのこと知る度に、どんどん好きになってくんだ。

ゆうじのことが忘れられないなら、無理に忘れなくていい。
その代わり俺、本気で頑張るから…」

「でも…」

「別に今までと変わらない。ただ、昨日のお詫びの映画までしか約束がなかったのが、これからも、麻里絵ちゃんが会いたい時に会ったり、連絡取ったり、昨日で終わりじゃないってこと…

どう?だめ?」

「だめじゃないけど…」

「けど?」

「私なんかでいいの?」

「麻里絵ちゃんがいいの。そうじゃなかったら、とっくに次のサイト探してるよ。
麻里絵ちゃんにしたら、関係ないところで勝手に俺の勘違いに巻き込まれたんだろうけどさ。
このまま巻き込まれて、俺のこと見て?」


ヒジオは、ワイシャツをズボンに入れず、オーバーシャツみたいに着て、ボタンも二つくらい開けてラフに着こなして…
でも瞳が真剣で、商談の時みたいに真顔で…




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