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きっかけは映画館
第16章 ハロウィン
それぞれ、料理やお酒を堪能して、はたまた四人で会う必要があったのかと思い始めた。
晃くんは最初の挨拶だけで、今はヒジオと仕事の話をしている。
優希ちゃんはそこに首を突っ込んだり、私と話したりと気を遣ってる。
ヒジオはあっさり好意を公表したけど、あれっきり、あっさり…だ。
「そういえば、土方さん。あの映画、ご覧になりましたか?」
「あれ、晃くん所の局も噛んでたっけ…
事情があって二回も見たよ。」
「土方さんも見たなら全員見たんですね!!」
ああ、優希ちゃん…嘘をついたけど、私もこいつと二回見ましたよ。ただどちらも集中してなかったけど…
「麻里絵先輩は考えさせられたって言ってたけど、どういう部分がだったのか、気になって…」
優希ちゃんが麻里絵ちゃんに話を振った。
なんだか不機嫌モードに突入の麻里絵ちゃんに…
と思ったけど、
あの時は、とても映画の感想を聞ける状態じゃなかったから…聞きたかった。
「恋愛って難しいじゃない。当事者間の問題で…
好きとか愛してるって、言葉にするのは簡単だけど、どういうことなのかな?って、
男性側が悩んでたじゃない、sexが自分の欲望だけじゃないかって…
それと結婚って、急にハードル高くって、結婚しようってどうやって決めるのかなって…」