• テキストサイズ
きっかけは映画館
第17章 帰り道 part2


優希ちゃんにわざと麻里絵ちゃんの最寄り駅を聞き、タクシーに乗り込んで、二人と別れた。

まぁ、前回の泣き通しから比べれば、寝てるだけの方が気楽だ。

また、タクシーを待たせて麻里絵ちゃんを送る。
タクシーから降りたら、麻里絵ちゃんは目覚めたようだ。

「ヒジオ…皆は?」

「麻里絵ちゃんが寝てたから、お開きにしたよ。」

玄関の中に入るまで見届けると…

「ヒジオ…一人になりたくない。」

また俺を困らせる。

別れたばかりで寂しいのはわかる。
俺を利用していいともいった。
でも酔った勢いで…後悔するのは…君なんだ。


「麻里絵ちゃん、約束したはずだよ?俺のことがいいと言うまで、俺は上がらないって…
さっき、ゆうじを呼んでたよ。」


麻里絵ちゃんは、今日は泣いてなかったのに、泣き出した。


はぁ…



「私が…ヒジオの家に…行くなら…いい?」

本質は何も変わらないはずだが、そこまで言う麻里絵ちゃんを一人に出来なかった。

「じゃあ、明日の支度と寝る支度をしておいで。ここで待ってるから。」

そう言って、玄関のドアを締めた。


酔いが回って、また眠ってしまうんじゃないか…
そしたら帰ればいい。


すると、トコトコと室内を走る足音が外まで聞こえ、
急いで支度しているのがわかる。
酔いはどうなったんだ?と思うと同時に、そんなに一人になりたくないんだと、思った。


なら、ゆうじに、そう言えば、良かったんじゃないか…

しかし、優希ちゃんの結婚の話を聞いたのがショックだったんだろう。

ガチャ…

「お待たせしました。」

また、二人でタクシーに戻って、俺の家に向かう。


/497ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ