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第17章 帰り道 part２

「すごーい、ヒジオの家、分譲マンションなんだ。」

「ん、それを賃貸して投資用にしてる人から、借りてるんだ。バイク置き場がしっかりしてるからね。」

麻里絵ちゃんは俺の肘にしっかり腕組みしている。
少しずつでいいから、俺の存在を君に刻みたい。

はぁ、自分の家の方が勝手がきくし、麻里絵ちゃん家に泊まるよりはと思ったけど、俺の苦悶は変わらない。

でも、寝不足がたたっただけなのか、麻里絵ちゃんもさほど酔っていないようだ。

「まずは、お風呂に入っておいで。」

「もう、出来てるの？」

「タイマーでセットしてあるから…」

麻里絵ちゃんは大人しく言うことを聞いてバスルームに向かった。

はぁ…

缶ビールとツマミを出す。
飲まなきゃやってられない…