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きっかけは映画館
第18章 同伴出勤?
はぁああ…麻里絵ちゃんと眠っても、眠れた。
起きても、この前みたいに離れていかなかったのは嬉しい。
だけど、起きたら好きな女性がいるっていう状況に…
愚息は爆発寸前だ。
麻里絵ちゃんを置いてバスルームに駆け込み…
これじゃあ、処理するしかないよなぁ…
完全に俺を仰ぎ見てて、しかも、ヨダレを垂らしてる愚息に…
聞かなくても……
シャワーを最大に捻り…
麻里絵ちゃん…ごめん…
お詫びして、全身に残る感触をオカズに…処理した。
はあぁ…10代じゃあるまいし…
麻里絵ちゃんは居ないようだし、洗面所に出て髪を乾かす。
ッギャアアアアアッ…
ドライヤーが壊れたのかと思ったら…麻里絵ちゃんだった。
「ヒジオ…服着てよ。」
「服、寝室…タオル巻いてるしいいじゃん。洗面所早く使いなよ。」
パジャマ代わりのスウェットで、まだのんびりしている麻里絵ちゃんと遭遇。
腰にバスタオル巻いてるのに、真っ赤な顔して、
『服を着ろ』って…
それより洗面所を使うように言えば、黙って顔を洗い出す。
俺も並んで歯磨きすると、
シャカシャカしながら、麻里絵ちゃんが鏡越しに俺を見ている。
恥ずかしいなら見なきゃいいのに…
真っ赤な麻里絵ちゃんが可愛かった。
「麻里絵ちゃん、お先に。
朝食、こっちか向こうの駅前で食べるから、支度出来たら出るからね。」
「あ…うん…」
真っ赤な麻里絵ちゃんを置いて、寝室に戻る。
寝起きの麻里絵ちゃんも可愛いなぁ。
それ以上考えると、やっと寝静まった愚息がまた起きるから、さっさとパンツにしまって服を着た。
リビングに行くと、麻里絵ちゃんはまだ洗面所。
珈琲を淹れて、朝の一服。
ようやく出てきた麻里絵ちゃんはスウェットに会社モードなのが、ちょっと不思議。
「荷物、帰りに取りに寄ればいいから、普段の物だけ持っていけばいいよ。」
「ありがと、寝室使わせて…着替えるから…。」
「うん。」
麻里絵ちゃんは大きなバックを持って寝室に消える。