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きっかけは映画館
第18章 同伴出勤?
しばらく待っていると、全身会社モードの見慣れた麻里絵ちゃんが出てきた。
「おはよう麻里絵ちゃん。珈琲どうぞ。」
キッチンカウンターに腰掛けて、一服。3食ほぼ外食の俺の朝はいつもこう。
麻里絵ちゃんには、ミルクとお砂糖たっぷりの珈琲を渡した。
受け取る麻里絵ちゃんの手首で麻里絵ちゃんの薔薇が揺れる。
「あ…、ブレスレットしてくれたんだ。」
「あ…あ、うん。別にヒジオが嫌いとか、じゃなくてね。会社にしてって壊れたり、似合わないかなって…」
「大丈夫だよ、可愛いよ。」
朝から照れるしおらしい麻里絵ちゃんを拝むことができて、幸せな1日が始まる予感。