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第21章 気がつけば…

「麻里絵先輩、ランチ行きましょ〜」

フレックスな我が社は、ランチタイムの決まりがない。

仕事が詰まってくると、近くで買ってミーティングルームで食べる。

ここのところ、優希ちゃんがランチを誘ってくるのは…何か話がある時に決まってる。

昨日のレクチャーを受けて、皆がグループとしての仕事や、個人的な発案を持ってきてくれて、集約に翻弄している時だった。


「うん、気分転換に…外に行こうか。」

優希ちゃんがニコニコしている。
そして社より離れたお店を指定してきた。

やっぱり、何かあるな…
結婚報告のことも、きちんと話をしてなかったし、その辺のことだろうと思っていた。