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第21章 気がつけば…

別に、優希ちゃんに隠すつもりはないけれど…
私だってヒジオのこと、どう思ってるかわからないのに…
今のヒジオとの関係をどう、説明すればいいのか…なんて…


「もう、じゃあ…もう１つ。」

「えっ…？」

「今朝、先輩と土方さんが、朝からバーガーショップに一緒に入っていくのを見てしまったんですけど。

駅から一緒に出てきて、ずっと一緒に…」

っ…ゴホッ…ゴホッ…

「商談がきっかけですか？」

「っ…ゴホッ…違っ…」

優希ちゃんは優秀で……やっぱり侮（あなど）れない。


「話すから…話すから…ちょっと待って…」



水を飲んで噎せたのを直す間、優希ちゃんは、聞き逃しませんよ〜って表情で見つめてくる。


「商談の前に、たまたま知り合ったの…
付き合ってくれって言われたけど、私、別れたばかりだったから…
お友達？でいいからって、今、付き合って…る感じ？」