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きっかけは映画館
第21章 気がつけば…


運悪く電車が来て、ぜぇぜぇする麻里絵ちゃんに何が起きたのか確認しようにも、今度はだんまり…

確か、付き合います宣言…
だったよなぁ…

って、恐る恐るお伺いをたてると…

『宅飲み』宣言…だからスーパー閉まる前に帰るとか…

麻里絵ちゃん…めちゃ可愛い。

駅に着いて、冷静になられたら、逃げそうなので形勢逆転。
しっかりホールドしてスーパーに向かう。

一応建前の宅飲みの為に好きなお酒を選ばせれば、気が動転してるのか、声を掛けるまで入れ続けてる。


しかも、明日の分…とか、明日も居てくれるんだ〜とニヤついたら、また逃げられちゃうから…

ふうん…と、何も指摘せずに誤魔化した。



惣菜コーナーに行く頃には、麻里絵ちゃんはだいぶ落ち着いてきていて、
機関車マリエが居なくならないうちに歯ブラシセットを選ばせた。

善は急げ…鉄は熱いうちに打て…

麻里絵ちゃんの居場所を家に確保しないと…

麻里絵ちゃんはまだ動揺してるのか、『旅行用のがあるのに何で?』とか言わずに選んでくれた。

ただ、俺も動転してたんだ。既成事実に重要なアイテムを…



で、帰って…さっさと風呂を勧め、スウェットになった麻里絵ちゃんは、もう外出できないだろう。

予定通りと、それでも不安で、また、愚息は放置で風呂を出た。




麻里絵ちゃんがお風呂に入っているうちに、宅飲みの準備を軽くしてたけど…

何だこれは…
スーパーの惣菜がデリバリーのオードブルに変身してる。
麻里絵ちゃんが温めて、彩りよく盛り付けてくれていた。

ならば、缶のままじゃなくグラスを出して…乾杯……
したけど…

夢じゃないのか…確認したい。

「麻里絵ちゃん…さっきの…もう一度、聞きたい。」

お酒を飲んで、つまみを口にして、一息ついた麻里絵ちゃんに切り出した。

「ヒジオ…あれ、誰?」

まさかのカウンターパンチ…

「食肉部の…誰か…顔も名前も知らない。」

「食肉部は…やっぱり肉食系が多いの?」

「ブフォッ……そういう噂があるかは知らんけど…マジで誰だか…知らない。
こっちはさ、色んな部署の橋渡しするから、顔が割れてるけど…逆はその場かぎりの付き合いだから、名前も顔も知らないんだよ…」






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