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きっかけは映画館
第27章 おうちで映画


俺は麻里絵ちゃんと居られるだけで幸せだが、麻里絵ちゃんはどうなのだろうか…

やはり、ゆうじと別れたばかりだからと気にしてるような気がする。

いっそのこと同棲してしまえば…と思うけど…

俺の家の方が駅に近いし、広いし…もうこのままずっと帰したくないくらい。

ただ、それは俺の気持ちで、まだ麻里絵ちゃんはようやくこっちを向いてくれたばかりだし…
焦っちゃいけない。

んで、何か言いたいことは?と聞けば、スーツを取りに行く約束をしてたと…

確かに麻里絵ちゃんとくっつくことに夢中になってて忘れてた…

スーツを取りに行くということは、このまま週明けまで一緒に居てくれるということか…?



ああ、ジーパンもこっちだな、とりあえず俺のを貸したけど、短パンでも、ぶかぶか……

ってバイク置き場に連れていくと麻里絵ちゃん天気が曇り空。

何か…何かしたか?
バイクの話しかしてないけど…

わからない時は、そのまま訊く。

『バイクを愛してる。』って、どこがだ?まぁ、愛車は愛車だけど…

タオルで拭いてる手元をじぃーっと見てる。

まさか…まさかね。

『ヒジオ、買いかぶりすぎよ!!』

って怒られるの覚悟で聞いてみた。

「バイクに…妬きもち?』

ぷぅっと膨れた麻里絵ちゃんの頬、
怒られる…と思ったけど、何も言わない。


え〜バイクに妬きもちかぁ。

って嬉しくなって抱き締めて、チュッチュとキスをすれば、益々照れて赤くなる麻里絵ちゃん。

ヤバい、めちゃくちゃ可愛いっ…


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