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きっかけは映画館
第30章 映画のあと…は
きっと、麻里絵ちゃんは一人の時にお香を焚いているのだろう。
だからイランイランは使いにくくて残ってしまったのだろう。
それを一緒に使うということに喜びを覚えた。
並んだ麻里絵ちゃんにキスして押し倒していく。
「ヒジ…オ…、さっきの続きを…」
「ん…ならば、麻里絵ちゃん、俺の顔跨いで?」
「………え…恥ずかしい…」
「自分だけって嫌なんだ。お互いをヨクして、お互いにヨクなればいいだろう。」
ヒジオの言い分はわかる。裕司には触れたくても触れられないことや出来ないことがあった。
そうでなくてお互いにヨクしたい…
その気持ちが十分わかる。
「わかった…」
私は起き上がり、寝そべるヒジオと逆さまになるように、ヒジオの足の方を向いて胸辺りで跨がる。
ヒジオは私が恥じらって、次の行動に移れないのがわかっているようだった。
腰を掴まれ、ヒジオの顔の方に下がるように促され、散歩を嫌がる犬のように、ズリリ…ズリリ…と引き寄せられた。
そしてお尻を押さえるように触りながら高さまで調節されてしまう。
もう既に見られているのだけど、自分から顔を跨ぐという姿勢が恥ずかしかった。
でも目の前にそそりたったヒジオのが見える。
先程とは反対側から…
プクッと笠を広げたようなその部分がピクピクと揺れていて、誘っているように見えた。
ヒジオの手は、私のお尻をクルクル撫でて、舌が脚の付け根を行き来する。
私もヒジオの脚の間に手をついて、溢れた蜜を湛える先端から口内に迎え入れていった。