- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは映画館
第31章 日曜日
もう一回とは?
夜から連続で数えるもの?
寝起きから盛って…
と、ヒジオの胸を叩いたけど………
腰が痛い。
ビィーンと叩いた反動が自分の腰に響いた。
こんなことってあるの?
それに、まだヒジオがナカにいるような圧迫感。
「麻里絵ちゃん?どうした?大丈夫?」
ヒジオは腕を解いて、私をベッドに寝かせ、私を組み敷いている。
チュッ…チュッ…
額に頬に唇にと軽く触れるだけのキスをする。
もぞもぞと手が…胸を這い回る。
「ヒジオ?腰が痛いから、もう無理。」
ん…チュッ…チュッ…
返事をしたと思うけどキスは止まず、首筋から鎖骨へと降りていく。
「ヒジオ?」
「これだけ…」
チュウゥ…
と吸い付くようなキスを唇に落とし、ようやくヒジオは離れた。
「腰痛くなっちゃった?ごめんね。」
ヒジオは謝るけど、こんなことは初めてで、謝るところを見ると、ヒジオはそうさせたことがあるのだとわかって、腹が立つ。
過去の女性に嫉妬している自分がいた。
「麻里絵ちゃん、お風呂に入って解そうか…」
返事もしていないのに、ヒジオはベッドからサッと降りて私を抱えあげる。
首に手を回してしがみつこうと思ったけど、裸なのに気づいて恥ずかしいところを腕で隠す。
そのままバスルームに行き、抱えられたまま湯船に下ろされた。
「ヒジオ…汗流してない。」
「大丈夫、昨日麻里絵ちゃん寝てたけどちゃんとシャワー浴びたから…」
ヒジオを背もたれにして、脚の間に納められ、首筋からヒジオの声がする。
「寝てたからって…」
「うん、寝てたのか、気絶してたのか…ちょっと微妙。」
「気絶?」
「うん…ごめん。やり過ぎた。」
バシャッ…
うっ…