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きっかけは映画館
第31章 日曜日
「反省してるなら、この手をやめなさい。」
「うっ…はい。」
おっぱいを揉んでいる手を叱られる。
仕方ないんだよね、愚息も手も、麻里絵ちゃんが側にいると勝手に動き出しちゃうんだから…
麻里絵ちゃんに掛けられた顔についたお湯を拭い、行き場を失った腕をバスタブの縁に置く。
麻里絵ちゃんの肩が湯船から出ていたから、お湯をかけて気を紛らわす。
目覚めてから手厳しい麻里絵ちゃん登場。
起きた時は、俺の胸にしがみついてきて、胸に唇つけてきて可愛かったのに…
お湯をかけながら、揺れる水面の下に見える麻里絵ちゃんの形のよいおっぱいを眺めるだけで我慢した。
「ヒジオ…当たってる。」
「麻里絵ちゃん、それはどうにもこうにも、俺の意志とは関係なしに行動するバカ息子だから、勘弁して?
それとも…」
「それとも?」
「湯船の中だと水圧で体軽くなるから、挿入れてみる?」
バシャッ…
「ごめんなさい…冗談です。」
ああ、だって朝まで抱き締めて眠れて、麻里絵ちゃんが俺の腕の中で目覚めて、こうやって一緒にお風呂に入れるなんて、幸せで反応しちゃうんだよ…勘弁してよ…
もう一度顔を拭い、肩にお湯をかけるのに専念した。