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きっかけは映画館
第32章 お仕事!!


午後は優希ちゃんが絞り込んだイートインの候補の確認、また立花女史のカタログチェックの進行状況の確認で終る。

夕方ギリギリにヒジオからメールが来る。
明日の午前中こちらにきて、明後日、立花女史を交えてヒジオの会社で打ち合わせがしたいとのことだった。

ヒジオの来訪予定はオープンの時刻、店内を見てから催事場で待ち合わせ、すぐさま、部長に報告して段取りする。

私達の部署は催事場の裏にあるので、ミーティングルームで打ち合わせをすることにした。

優希ちゃんにも話すと何やら頭を抱えて、パソコンに向かい出した。




結局今日も残業。
なので惣菜部の余り物を二人前購入して席に戻る。
部長が手伝うことや相談はないかと一緒に残ってくれていたが、特にお願いすることはない。

優希ちゃんはイートインがなかった場合の収益見込みと企画規模の資料をまとめて帰ったので、それをチェックしつつ決裁文書とレクチャー資料、ヒジオの会社への発注書などを作成していた。


22時を回り、今日の目処を決めるべきと一息ついた。

そんなタイミングでヒジオからラインが、やはりこれ以上は無理だと、部長に声を掛けて片付ける。

「間宮くん、片桐さんは成長してると思うかね?」

「はい、元々優秀ですが、今回の仕事のおかげで周りを見たり、段取りを考えるようになったと思います。」


「それは良かった。新しいことは苦労するけどやりがいがあるよな。」

「はい。」

そして部長は先に出ていった。

ラインのやり取りをしていたから気を遣ってくれたのだと思う。


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