- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは映画館
第32章 お仕事!!
「ヒジオ、お待たせ。」
「うん、じゃあ、帰ろ。」
ホームで待ち合わせて一緒に帰る。何も考えずに惣菜を二人前買っていた。
「麻里絵ちゃん、荷物持つよ、これ何?」
デパートの紙袋に入っているのだから目立つ。
「惣菜買っちゃった。作る気力ないから…ヒジオの分もあるよ?」
「ご飯炊いといて正解だね。」
結構混んでる車内で、今までより、更にしっかりガードしてくれるヒジオ。
もう当たり前のようにヒジオの家に帰っていった。
「本当は今日は帰ろうと思ってたのにね、惣菜部が閉まる前に買いにいくんだけど、いつの間にかヒジオの分も買ってたの。」
「どうしても帰りたいなら、食べ終わったらバイクで送るよ?」
「ううん、ご飯と一緒にお酒飲みたいし、今日もヒジオの家に行く。」