パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第38章 きっかけは映画館

「ちょっと待った。まずは何も付けずに一口、次は月見で、後は自由にどうぞ。」

串を手に取った私に大将が声を掛ける。
言われた通りに味わっていった。

ぷりぷりした歯応えに肉汁が溢れ、芳ばしい焼き加減とタレの味だけで頂いた。

「美味しい。」

今日はヒジオでなく私がこのセリフを頻発することになった。

「でしょう？麻里絵ちゃんが来る前は、ほとんどここに寄って帰ってた。」

確かに外食ばかりと言ってたな、遅くに帰ってきてここに寄って寝るだけに帰る生活をしていたんだ。

ヒジオの生活が予想出来る。でもきっと大将や女将さんがヒジオの栄養管理もしてくれていたのだろう。