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第38章 きっかけは映画館

「麻里絵ちゃんはホタテを食べてて、海老の皮を剥いてあげるから。」

「お〜、色男は気が利くねぇ。」

「あ、ありがとう。」

からかわれながら、美味しい料理とお酒を頂き、楽しい時を過ごした。



「麻里絵ちゃん…」

「ヒジオ？」

「二人きりの時は、名前を呼んでよ。」

家に戻って二人でシャワーを浴びる。
気心の知れた店だったからか、ヒジオはいつもより酔っぱらっているように思う。


「ひ、ヒサオ？」

「うん。」

「ヒサオ？」

「なぁに？麻里絵ちゃん…」

「ヒサオが呼んでって言うから…」

「うん。」

「酔っぱらってる？」

「ううん、麻里絵ちゃんとエッチする。」