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第38章 きっかけは映画館

「ヒジオ…酔っぱらってる…」

「ヒサオね…」

それまではシャワーも慣れてきて、何とはなしに体を洗い合っていたはずなのに、名前を呼ばせてからスイッチが入ったのか、ヒジオの手つきがいやらしくなってくる。

昼間もシタのに…
酔っぱらってるんじゃないの…

色々思うけどヒジオは止まりそうにない。

「ほら、洗いながら名前を呼んで？」

酔いで元気がなくなると聞いた事のあるそこは、天を仰いでいて腹に着きそうなほど反りかえっている。
腰を突き出すように差し向けられて、名前を呼びながらとまでリクエストされた。