• テキストサイズ
きっかけは映画館
第39章 おフランス


突然ヒジオから連絡が来て、フランス行きの話を聞かされ、家のカードキーを渡された。

食事もせずに出発準備に向けて席を立つヒジオが私の頭を撫でて、私の分の食事代を置いて出ていった。


確か、海外に出張したことは無かったはず、こんなに突然出張するなんて、よほど問題があったのだろうか…

そんな事を考えながら食事していく。
まだ、このときは、突然過ぎて、あまり実感が湧いていなかったのだと思う。

事務室に戻ると優希ちゃんに何があったのか聞かれ、部長に報告をしてから優希ちゃんにも話す。

フェアまで後10日ほど、それを考えたらヒジオの出張は当たり前なのか、部長はさほど驚かない。

優希ちゃんは『寂しいですよね。』と小声で言ってくれたけど、まだわかっていなかったのだ。


夕方、ヒジオからラインが来る。

【今、搭乗手続き終わった。急にでごめんね。
暗証番号は麻里絵ちゃんの名前、0380、ま、み、や、まりえ
だよ。
じゃあまた連絡するね。】

今日は立花女史からの連絡もなく、他のチームの総括でもしようかと思ったけど、朝ミーティングの効果でする事がなかった。
珍しくほぼ定時に仕事がなくなり帰ることになった。

【ヒジオ、今日は早く帰れるよ。】

送信しようとしてヒジオがいないことに気づいた。

だから、優希ちゃん飲みに行こうって誘ってくれてたんだ。
たまには早く帰ってあげなと帰しちゃったけど…

かといって、作る気力もなく、惣菜にも気が向かず、とりあえず帰って近場で食べることにした。




/497ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ