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きっかけは映画館
第40章 日の出
応接室に一人で待機し、ヒサオもいないところで一対一で立花女史と対峙する。
優希ちゃんは女神に見えるとか言ってたけど、自分も立花女史が後押ししてくれたと言ったけど、やはりドアを開けて入室する姿は氷の女王だった。
まずはヨーロッパ成約のお礼を伝え、××物産での商談状況を説明する。
立花女史の表情は氷のまま…
「それで、間宮さんは何故私と応接する必要性を感じたのかしら。」
「立花課長を初め△△商事には沢山ご尽力いただいたのに、1商品で××物産も協賛に名を連ねることにご理解いただけるかと…」
「ふふ、これはビジネスよ。協賛のタイトル争いは副産物で、うちは然るべき報酬は得ているのよ。」
「ですが、やはりお礼とご理解を頂きたくて…」