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きっかけは映画館
第41章 二人のための岬


「ヒジオのバカ…恋人は終わりって…
びっくりした。」

麻里絵は俺の胸で涙を拭きながらモゾモゾ言う。

「ああ、恋人は終わり。
俺と結婚して貰えますか?」

「うぅ…うん…結婚する。ヒサオと…」

「うん、これから二人で準備するとして…
まずは一緒に同じ太陽を見て、一緒に暮らして、結婚しよう。」

「うん…ありがとうヒサオ…」

「いや、俺の方こそありがとう。」

麻里絵の頭を撫でて、今一度抱き締める。

「記念写真撮ろうか、今日のお日さまが居なくなる前に…」

「ヒサオのバカ、泣いてグシャグシャだよ。」


言いながらも麻里絵は顔を上げ、泣き笑いの顔を向ける。
涙をそっと拭い、夕日を背に、麻里絵を後ろから抱き締めて自撮りする。


「麻里絵、恋人の鐘を一緒に鳴らそう?」

「う…うん…」

夕日からそれたところにある鐘に向かう。

「三回鳴らすと、恋が成就するとか、恋人が幸せになるって言われてるらしいよ。」

「じゃあ、ヒサオ、一緒に鳴らそ?三回目で写真も撮ろう?」

「ああ、もちろん。」

看板を見て二人で鐘に近づき、一緒に紐を手に取る。

「行くよ、麻里絵、愛してる。ずっと一緒にいよう。」

「私も、愛してるょ…ヒサオ。」

カラ〜ン…カラ〜ン…カラ〜ン

きちんと写真に収めて、麻里絵を抱き締め、キスをする。

「ヒサオ…ここ、外…」

「恋人岬なんだし、今日はいいの。」

逃げる麻里絵を捕まえて、もう一度キスをした。




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