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きっかけは映画館
第41章 二人のための岬


「もう一度お風呂に入ろうか、浴衣も着替えだね。」

麻里絵は悩んだあげく夜を花火の柄、朝を草染めの竹の柄にした。

チャプン…

「温泉も気持ちいいね。」

麻里絵を脚の間に座らせ湯に浸かる。

温泉より麻里絵の白いうなじが気になって唇を寄せた。

ん…ヒサオ…

湯にゆらゆらと揺れるポワンとしたおっぱいも気になって手で掬った。

ん…あ

せっかく温泉に浸かってるんだからと麻里絵を思うが、動き始めた手は止まらない。

しばらくはお湯と一緒に包み込むように撫でていたけど、だんだん直接揉み込む手つきになっていった。



あ…ん…ヒサオ…のぼせちゃう…

「もう出る?」

う…ん…

麻里絵を抱えあげて風呂を後にする。
すぐ脱がすんだから、着なくてもいいのに…と思いつつも、やっぱり全種類着れるといった手前、紺地に花火の咲く浴衣が麻里絵の肌にまとわりつくのを恨めしい気持ちで眺めていた。


湯上がりに冷えたビールを飲み、麻里絵はサワーを飲んでいた。

「もう寝ようか。」

俺の意図がわかったらしく、麻里絵は黙ったまま頷いた。

抱えあげるようにして寝室に向かう。
和室に合わせた低いベッドに麻里絵をそっと下ろした。


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