- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは映画館
第10章 週末
翌日は気晴らしに駅前まで買い物に出掛けた。
裕司関連の物を封印したせいで不足した日用品を買い足す必要もあった。
もしかしたら…ヒジオにばったり会うかも…
そしたらヒジオは、
『麻里絵ちゃん、俺達、縁があるんだよ。運命の人だね。』
とか言って、お茶にでも誘ってくるのだろう。
って、男性が近くに来る度に、ヒジオじゃないか?ってドキドキしたけど…
どうやらヒジオは運命の人ではないようだ。
って…ヒジオは痴漢だよ?
出会い系サイト=エロい事OKって発想のスケベ男だよ?
と、自分に言い聞かせながら、自嘲して帰路についた。
はぁあああ…
買い物を片付けてお茶にする。
てか、あれ以来ライン来ないし…
また、ベッドに入るとエロいヒジオと男優が浮かんでくる。
うん、色っぽいヒジオじゃない、ヒジオはエロ男だ。
充実してたのか、ゆっくり休めたのかわからない休日は終わった。