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きっかけは映画館
第12章 商談
そして△△商事、
ここも午後から、でも15時からだから、正直時間が短い。
ヒジオもここに居るんだよね。
もらった名刺はどこかにしまってあるが、確かスイーツ部門じゃなかったはず。
1000人近くがいるこの建物で、そうそう会いっこないと思って…いた。
沢山ある応接室。迷子になりそうだと優希ちゃんと小声で笑いながら、出されたお茶を啜り暫く待つ。
コンコン…
「「お待たせしました。」」
△△商事は二人対応、それだけ重要視してもらっていると思っていいだろう。
女性のいかにも出来る女風の美女と後ろから入室してきたのは…
…ヒジオ…
ヒジオ…スイーツ部門じゃなかったはず…
何だっけ、片仮名で書かれていた所属。
バッと顔を上げると…
ヒジオも一瞬驚いた顔をしていたが、営業スマイルに変わり名刺交換が始まる。