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きっかけは映画館
第14章 謎のツケ
はあ〜、良く寝た。
緊張して寝れないと思ったけど…
麻里絵ちゃんをしっかり抱き締めたら安心して寝れた。
って麻里絵ちゃんは、いつの間にかこっち向いて、俺に抱き着いて寝てた。
麻里絵ちゃんはスウェットだけど、俺はトランクスだけで、麻里絵ちゃんの手が…
直に俺の胸と腰に…触れてる。
やべぇ…また、勃っちゃうだろ〜よ…
ってか、俺の右手は、俺に許可なく、置かれた麻里絵ちゃんの尻を撫で回してる。
うん…俺は許可してない…
そんなことをすれば、麻里絵ちゃんは起きちゃうわけで…
ガシッ…
俺の腰に回っていた麻里絵ちゃんの手が、
現行犯逮捕って勢いで俺の手首を掴んだ。
「もう、起きよっか、ヒジオ…。」
俺の胸に顔を埋めたままで言うから麻里絵ちゃんの表情はわからないけど…
怒ってる。
「はい。」
悪さを先生に暴かれた生徒みたいに、すぐさま麻里絵ちゃんから離れて、ベッド脇に立った。
違う所もだけど…
麻里絵ちゃんが起き上がってベッドの上にぺしゃんと座る。
みるみるうちに顔が真っ赤になって、
ボスッ…
「いってぇ…、俺、服着てくるわ。」
麻里絵ちゃんの目線で、愚息が先生に怒られて起立してるから、枕を投げつけられて…
下がりついでに、服を着るからと、寝室を逃げ出した。
はぁ…可哀想だが、お前にゃ当分出番はないよ…
言い聞かせてズボンにしまう。
ワイシャツを羽織ってラフに着た。