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月下の幻影
第1章 月下の幻影

真琴の弟が亡くなったのは、今から三ヶ月前のことだった。

二歳年下の弟、未来(みき)と真琴は、とても仲が良かった。
趣味や好みも合致する部分が多く、週末はよく二人で出掛けていた。

“あの日”も、そうだった。

新しく公開された映画を一緒に見に行こう、と二人で近所のショッピングモールに遊びに行った帰り道でのこと。

見通しが悪いが、車の交通量が多いよくある抜け道。

帰宅途中の二人は、道路脇を歩いていた。

すると、二人の前に小学生ぐらいの男の子が横の脇道から現れた。男の子は転がっているボールを追いかけようと、道路に飛び出した。

男の子は車が接近していることに全く気が付かない。

車もまた、スピードを落とすことなく、ぐんぐん進んでいく。

「危ない……っ!!」

弟の未来は、男の子を庇おうと咄嗟に道路に飛び出した。


それが、弟の最期だった。
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