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50センチの距離
第16章 クリスマス シュトーレン
食べ終えた私に、高塚さんはコーヒーと薄切りのシュトーレンを出してくれた。
かまぼこを一回り大きくしたような感じ。
見た目はドライフルーツがたくさん入ったパウンドケーキみたいだけど、固めのパン。表面は真っ白な粉糖で固めてあって、一口かじるとお砂糖の甘さの後に酵母の酸味、そしてドライフルーツの甘みが来て、鼻にスパイシーな香りが抜ける。でも口の中で噛むとそれは次第に甘みに変わって、美味しかった。ランチでお腹いっぱいになっても、コーヒーとともに頂くにはちょうどいいプチデザートだった。
個人的には、デザートと表現するには若干甘みが足りないような気もするけど…甘すぎるのも考えものだし…ボリュームありすぎでもしんどいし、コーヒーにクッキーとかが付いてくるとちょっとラッキー、って嬉しくなる、あの感じ。

「美味しいです。これがサービスでつくなら12月中はコーヒー飲める時間に来なくっちゃ。」

「そう。よかった。本当のシュトーレンはもっと大きいんだけどね。これはサービス用にあえて小さく作って貰ってるんだ。普通に売ってるのはこのくらいかな。」

と、高塚さんは手でドーム型を作った。こんもりと楕円ぽいそれは…横長のカレー皿をひっくり返した感じ?薄切りにすると、今のこのサイズの倍以上の大きさになるんだろう。

「もっと大きくても食べれますけど、サービスならちょうどいいサイズですよね。」

「うん。そうなんだよねー。まぁ大きさもあってみんな食べてくれるって感じかな。」

高塚さんとの会話も弾み、いい気分でコーヒーを飲んで、私は店を出た。
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