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50センチの距離
第2章 ティーソーダ
メニューを見て、アイスティーを、と注文される。

「…ミルクとレモン、どちらにしますか?」

「ストレートで!」

「…メニューには入れてないけど、ティーソーダもできるけど。」

「…ティーソーダ?」

「アイスティーで割るから、炭酸ジュース程甘くないし、適度にさっぱりしてるから、ゴクゴク飲める。」

「じゃあ、それで!」

「アイスティーはダージリンとアールグレイ、どっちにする?」

「…アールグレイ、少し苦手なんです…」

「じゃあダージリンだね。」

ティーソーダにガムシロップを添えて出すと、少し飲みながら調節してシロップを入れる。

「美味しいです!」

「それ飲んで落ち着いたら、髪だけでも整えて行くといいと思う」

「え⁉︎ あっ、は、はい!」

俺はトイレに入り、日課の掃除を始める。
掃除はマメにするから、あんまり汚れてはいないけど。
食い物屋でトイレが汚いのって、個人的にガッカリする。

ウチみたいな狭い店じゃ、女性用と男性用別れてなくて、トイレはひとつしかない。
インテリアに拘るより、清潔であることを重視してる。

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