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50センチの距離
第2章 ティーソーダ
「何か、飲みますか?冷たいものでも。」
「はい!」
元気よく返事して、カウンターに座る。
面白いコだな、と思った。座面の小さなハイチェアの背中側に、無理に大きなリクルートバッグを置いて座ったもんだから、殆ど背もたれのないイスからバッグが落ちて、中身が散らばった。
「あー‼︎ ごめんなさい!」
慌ててハイチェアから降り、散らばったものを拾い集める。
「大丈夫?何も壊れてない?」
ポーチを確認して、
「あ!はい!コンパクトも、大丈夫でした!」
「荷物、隣のイスに置いてもらってイイですけど。こっちのがいい?」
荷物入れのバスケットを足元に置くと、すみません、と謝ってバッグを足元のバスケットに納めた。
場所柄、サラリーマンが多くて。昼時は手ぶらで、朝もビジネスバッグは床に直置きの人が多いから、狭い店内で、動線の邪魔になる荷物入れのバスケットはあまり需要がない。
だから、普段は出してないんだけど。
「はい!」
元気よく返事して、カウンターに座る。
面白いコだな、と思った。座面の小さなハイチェアの背中側に、無理に大きなリクルートバッグを置いて座ったもんだから、殆ど背もたれのないイスからバッグが落ちて、中身が散らばった。
「あー‼︎ ごめんなさい!」
慌ててハイチェアから降り、散らばったものを拾い集める。
「大丈夫?何も壊れてない?」
ポーチを確認して、
「あ!はい!コンパクトも、大丈夫でした!」
「荷物、隣のイスに置いてもらってイイですけど。こっちのがいい?」
荷物入れのバスケットを足元に置くと、すみません、と謝ってバッグを足元のバスケットに納めた。
場所柄、サラリーマンが多くて。昼時は手ぶらで、朝もビジネスバッグは床に直置きの人が多いから、狭い店内で、動線の邪魔になる荷物入れのバスケットはあまり需要がない。
だから、普段は出してないんだけど。