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50センチの距離
第2章 ティーソーダ
使い捨てのポリ手袋を嵌めて、トイレットペーパーにクエン酸水のスプレーをかけてその辺を拭き上げ、トイレに流す。手袋はゴミ箱に捨てて、手を洗ってその辺の水回りもペーパーで拭き、トイレを出る。だいたい5分弱。
手袋とクエン酸スプレーは籠に入れて棚の端っこに置いてあるから掃除の時は基本手ブラ。
客のいる時に今から掃除します!て入るのも興醒めな気がするから。トイレブラシとかは手洗いボウルの下の棚に入ってるし。
俺がトイレを出ると、おずおずと彼女が立ち上がり、お手洗い、お借りしてもいいですか?と聞いてくる。
「コンビニや人ん家じゃないんだから、どうぞ、ご自由に。」
流石にコーヒーの一杯も飲まずにトイレだけ使いにくる奴は今のところ居ないけど。(そういうやつは大概コンビニに行く)
彼女は客なんだから、そこに気を遣う必要性はない。
出てきた彼女は、髪もキレイに整っていて。
汗も引いて、化粧も直したんだろう、スッキリとキレイな顔で。
会計をしながら、
「ありがとうございました。ティーソーダ、とっても美味しかったです!これから、行ってきます!」
と微笑んだ。
「行ってらっしゃい。good luck!」
軽く手を振って見送る。
それが、彼女との出会いだった。
手袋とクエン酸スプレーは籠に入れて棚の端っこに置いてあるから掃除の時は基本手ブラ。
客のいる時に今から掃除します!て入るのも興醒めな気がするから。トイレブラシとかは手洗いボウルの下の棚に入ってるし。
俺がトイレを出ると、おずおずと彼女が立ち上がり、お手洗い、お借りしてもいいですか?と聞いてくる。
「コンビニや人ん家じゃないんだから、どうぞ、ご自由に。」
流石にコーヒーの一杯も飲まずにトイレだけ使いにくる奴は今のところ居ないけど。(そういうやつは大概コンビニに行く)
彼女は客なんだから、そこに気を遣う必要性はない。
出てきた彼女は、髪もキレイに整っていて。
汗も引いて、化粧も直したんだろう、スッキリとキレイな顔で。
会計をしながら、
「ありがとうございました。ティーソーダ、とっても美味しかったです!これから、行ってきます!」
と微笑んだ。
「行ってらっしゃい。good luck!」
軽く手を振って見送る。
それが、彼女との出会いだった。