この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
50センチの距離
第2章 ティーソーダ
彼女の面接は、無事終わり、そのまま就職に繋がったらしく。
彼女のことなんか忘れかけた翌春。
店に入ってきた彼女に、いらっしゃいませ、と普通に言ったら、
「その節はどうもありがとうございました!」
と、ガバッと頭を下げられて、キョトンとしてしまう。
「…え?」
「去年、就活の時に、ここでティーソーダをご馳走になりまして!」
メニューにはないティーソーダ、という言葉で、あ!と思い出す。
「あの時の就活生!面接、どうだったの?」
「お陰様で無事就職できました。お礼が言いたくて、会社の近くだったなーってウロウロしてたんですけど。やっと見つけました!」
「お礼ってそんな…就職が決まったのは実力でしょう。」
「でも、早く着きすぎて、時間を潰すにもこの辺コンビニくらいしかないし…ココで、髪も化粧も直して、ゆったり落ち着いて行けたから、面接でも焦らず受け応えできたんだと思います。ココ、お店の名前、なんて読むんですか?」
彼女のことなんか忘れかけた翌春。
店に入ってきた彼女に、いらっしゃいませ、と普通に言ったら、
「その節はどうもありがとうございました!」
と、ガバッと頭を下げられて、キョトンとしてしまう。
「…え?」
「去年、就活の時に、ここでティーソーダをご馳走になりまして!」
メニューにはないティーソーダ、という言葉で、あ!と思い出す。
「あの時の就活生!面接、どうだったの?」
「お陰様で無事就職できました。お礼が言いたくて、会社の近くだったなーってウロウロしてたんですけど。やっと見つけました!」
「お礼ってそんな…就職が決まったのは実力でしょう。」
「でも、早く着きすぎて、時間を潰すにもこの辺コンビニくらいしかないし…ココで、髪も化粧も直して、ゆったり落ち着いて行けたから、面接でも焦らず受け応えできたんだと思います。ココ、お店の名前、なんて読むんですか?」