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50センチの距離
第20章 ロコモコランチBOX
結局、兄貴は実家の近くの会社に再就職して、お袋と二人暮らしだ。弟は20代で出来婚して、今は2人の子持ち。
半年振りに帰るか…
なんか美味いモンでも作ってやろう。
なんて思いながら、郵便物を整理してたら、フランカたちからのクリスマスカードが届いてた。

写真ありがとう、一緒に写ってたのは恋人かしら?早くベビーの写真も見たいわね、なんて書かれてて。おっと、コレは野田さんには見せられない、とパタンと閉じて奥の棚にしまった。
ふと携帯を取り出して、里見に貰った写真を眺める。
恋人、か…
そうなれたらどんなにいいか…

涼子と別れた時、俺はもう二度と恋愛なんかしないんだろうとなんとなく思った。
こんな思いするなら彼女なんか要らない、と思った。
なのに、今、野田さんが本当に恋人だったらいいのにな、なんて思えてる自分に、驚くとともに、あぁ、ちゃんと過去のこととして、整理出来てるんだな、と客観的に考えた。

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