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50センチの距離
第21章 レモンティー+ミントガム
考えられるのは、一食は高塚さんがまかないとして食べるためだったのかも!という可能性…それを先輩が仕事してるから戻らなくちゃ、の一言で、その先輩も昼食べてないならって急遽お弁当にしてくれるだけじゃなく、2人分準備してくれるとか…ホントにどこまで気がつくんだろうか…言葉の端々や雰囲気から、私のニーズを読み取ってくれる…高塚さんはすごい人だ、と感動すると同時に、里見さんの、高塚さんが私に気があると思う、ていう言葉がリフレインしてくる。
気になるから、見てる?だから、判る…?

「なんか考えてるとこ悪いけど、そろそろ出ないとヤバいよ?俺ももう行くから。」

慌てて時計を見ると3時!急いで残りを掻き込み、袋にゴミを入れた。

目の前にペットボトルのレモンティーとミントガムが1粒置かれる。

「弁当、ご馳走様。コレお返し。俺車だから、駅まで乗せてやるよ。下で待ってて。道中飲みながら行きな。…あと、ソースついてる。化粧直しは5分以内で!」

「はい!」

急いて立ち上がって資料やPCの持ち物を纏め、化粧ポーチとハンカチだけ持ってお手洗いに走った。
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