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50センチの距離
第22章 ビーフシチュー ポットパイ

プレゼンは好感触。
とはいえ、前向きに検討します、という言葉は単なる社交辞令の可能性もあるから、楽観視はできないけど、それでも私にできることはやったはず。
あとは野となれ山となれ。…って試験の結果待ちみたいだけど。
夕方会社に戻って、残務処理と明日の準備を終えたのはもう8時過ぎだった。
お腹…空いた…
何か食べたい…
高塚さんのとこ行こっと!
お店に入ろうとして、そういえば今日はクリスマスイブだったっけ、と思い出した。
クリぼっちなんて別に平気だもん!
と、強がってドアを開ける。
…店内は満席だった…しかもカップルばっかり…強がったものの、一斉に振り返ったカップルの視線を一身に浴びて、ちょっと心が折れそうになった。
「いらっしゃいませ…今ちょっと満席でして…野田さん…」
「あ!いいんです!ちょっと何か食べたいなーと思っただけ、なんで…今日は帰りますね!また、明日来ます!」
「すみません!」
いえいえ、と手を振って、ドアを閉めた。
ドアベルがカラン…と寂しく鳴った。
とはいえ、前向きに検討します、という言葉は単なる社交辞令の可能性もあるから、楽観視はできないけど、それでも私にできることはやったはず。
あとは野となれ山となれ。…って試験の結果待ちみたいだけど。
夕方会社に戻って、残務処理と明日の準備を終えたのはもう8時過ぎだった。
お腹…空いた…
何か食べたい…
高塚さんのとこ行こっと!
お店に入ろうとして、そういえば今日はクリスマスイブだったっけ、と思い出した。
クリぼっちなんて別に平気だもん!
と、強がってドアを開ける。
…店内は満席だった…しかもカップルばっかり…強がったものの、一斉に振り返ったカップルの視線を一身に浴びて、ちょっと心が折れそうになった。
「いらっしゃいませ…今ちょっと満席でして…野田さん…」
「あ!いいんです!ちょっと何か食べたいなーと思っただけ、なんで…今日は帰りますね!また、明日来ます!」
「すみません!」
いえいえ、と手を振って、ドアを閉めた。
ドアベルがカラン…と寂しく鳴った。

