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50センチの距離
第22章 ビーフシチュー ポットパイ
は〜ぁ…
お腹が空いた上に心まで一気に寒くなる。
どうしよう…泣きそう。
せめて…何かお腹に入れよう…コーヒーとドーナツでもいいや…とコンビニに近づくと、入れ違いに出てきた人が居て、店内の空気が漏れてきた。
コンビニですらクリスマスチキンを全面に押し出していて、めっちゃいい匂い…お腹が空いた今の私にコレは抗えないよ…フラフラと吸い寄せられるようにコンビニに入りかけた私の後ろから、高塚さんの声が聞こえた。
「野田さん!」
「高塚さん⁉︎ どうしてココに…」
「…せっかく来てくれたのに、座ってもらえなくて、ごめんね…」
「いえ、そんなの!仕方ないですよ!」
「ご飯まだ食べてない感じ?」
「…ハイ…」
「良かった。今、今日限定のテイクアクトメニュー、作ってたトコなんだ。良かったらひとつどうぞ。」
「テイクアクト…?」
「うん。ビーフシチューポットパイ。今焼き立てだけど、コレから家に帰るなら帰ってから温めて。冷めたの温めたらちょっとパイが湿気ちゃうけど…レンジで温めてから、少しだけトースターで焼くと少しは戻るかな。ただ高さがあるからトースターに入らないかもしれないけど。」
お腹が空いた上に心まで一気に寒くなる。
どうしよう…泣きそう。
せめて…何かお腹に入れよう…コーヒーとドーナツでもいいや…とコンビニに近づくと、入れ違いに出てきた人が居て、店内の空気が漏れてきた。
コンビニですらクリスマスチキンを全面に押し出していて、めっちゃいい匂い…お腹が空いた今の私にコレは抗えないよ…フラフラと吸い寄せられるようにコンビニに入りかけた私の後ろから、高塚さんの声が聞こえた。
「野田さん!」
「高塚さん⁉︎ どうしてココに…」
「…せっかく来てくれたのに、座ってもらえなくて、ごめんね…」
「いえ、そんなの!仕方ないですよ!」
「ご飯まだ食べてない感じ?」
「…ハイ…」
「良かった。今、今日限定のテイクアクトメニュー、作ってたトコなんだ。良かったらひとつどうぞ。」
「テイクアクト…?」
「うん。ビーフシチューポットパイ。今焼き立てだけど、コレから家に帰るなら帰ってから温めて。冷めたの温めたらちょっとパイが湿気ちゃうけど…レンジで温めてから、少しだけトースターで焼くと少しは戻るかな。ただ高さがあるからトースターに入らないかもしれないけど。」